Ninja(GPz750R) 再生



プロローグ:

  大型二輪免許を取得し、最初に欲しかったバイクがニンジャでした。
  鳥栖の方まで僕の為にニンジャを探しに皆でドライブに行った事も有りました。
  実際は、マサが「呼子のイカ」を食べたいだけだったのかも・・・笑
  しかし、実際に買ったバイクは、何故かホンダさんのCB1000SFと言うバイクなんですよね〜。。。。
  高校生の頃もKHを買うが名義が変らず、結局ホンダさんのCB250T(HAWK)を買ったしね。
  ホンダのバイクは嫌いじゃなく(CB750も乗ってるし)好きなんですよ出来も良く乗りやすい。
  しかし、優等生のイメージが抜けず、「男のバイク」というワイルドさが無いのよね〜!
  やはり、「男くささ」に憧れが在るんですよね〜。。。。。

  偶々、鶴チャンが学生時代に乗ってたGPz750Rをトシの知り合いが譲り受けたが、レストア出来ずにマサ
  のZX−10を購入し、処分されようとした「GPz750R」が僕の所へやって来た。
  ここから「Ninja復活」の開始だ〜。。。。
  でも、20年前の旧車で15年放置プレーされたバイクですからね〜!


運び入れ:

  取り敢えず、鶴チャンよりニンジャを譲って貰った人が、ガレージまでトラックで運んで来てくれた。
  早速、下ろすが押したり引いたりが凄く重い。やはり各部が固着してるんだろうな。
  トラックより下ろし、ちょっと見るがやはりかなり「ボ、ボ、ボロ!」と言った感じ。
  フロントのキャリパーは外され、アンチダイブもバラバラ、タンクも外され中は錆だらけです。
  外したパーツが、箱の中にバラバラに入れられてた。(欠品も有るだろう・・!)
  救いは、外されたキャブはトシがOHしたみたいで、綺麗に別に持ってきた。
  車庫での保管だったみたいだが、車体は埃と錆とで見た目は結構酷い・・・・・・長く掛かりそうだ。
  ちょっと・・・・諦め気味かな?


   納車    前から    上から


調査:

  僕のモットーとして、まずは下調べから入ります。
  早速、本屋に行ってニンジャの本を探すが、専門の本は皆無で見当たりません。
  また、偶々見つけた本は結構高くて買えません。(ビンボーですから!!)
  仕方ないので、まずはインターネットで検索し情報収集を行う。(いや〜便利な世の中に成ったものだ)
  本もついでにオークションで古本をGET。(本代だけでも1万円以上使ってる!!)
  色々と情報を入れてると、やはりカスタムに傾いてきますね。
  フロント周りはあ〜して、リヤ周りははこーして・・・ハンドルはアップハンで・・・・・
  流用改を目指すのですが、色々と難しい面が有りますね。一番の難関は、費用ですね(泣)
  その前に動くようにしないと始まりませんから。

第1章(現状把握):

  まずは、GPz750R現状把握をしないとこれからの作業が進んで行きません。
  フロントカウルやリヤカウル・リヤフェンダーを外し、埃まみれのフレームを磨く。
  外したカウル類を磨くと、カウル類は思ったより全然綺麗で全塗装を前提に進めていたが、そのままでもOKだ。
  ただ、割れが有るのでそこをどうにかしないといけない。
  ガソリンタンクに関しては、錆び錆び状態で、錆び取りで直るか(穴が開くかも・・!)・・・・要交換?
  フロントのブレーキはバラバラにされていたが、流石に再使用は無理そうだ。フォークも漏れと錆が凄い。
  フロント周りは全部交換要
  リヤ周りをのカウルを外したついでにバッテリーケースやヒューズBOXも外す。
  結構、ここは錆びてて外れ難く、バッテリーケースの下は、ボルト自体がボロボロに成ってた。
  ブレーキも引きずってるので動かすのも一苦労なので、リヤブレーキも外してラクチンで動かせる様に成ったし。
  それにしてもリヤブレーキを外すのにマフラーまで外さないといけないとはビックリでした。整備性が悪すぎ!!
  電気系のチェックの為、ブースターケーブルで外部から電源を供給してみる。
  ウィンカーはOK。ライトは・・・点かない、良く見ると球が入って無いや、メーター照明は点くのでOKとしとこ。
  ホーンは鳴らず、これは交換かな〜。。。。
  次は、セルが回るかが問題だが、長年エンジンを回して無いので、プラグを外してオイルを射そうと思ってプラグを
  外す為、レンチを持つがサイズが合わない・・・・何ミリだ・・?
  仕方ないので、取り敢えずそのままでセルボタンををプッシュ・・・・何も起こらない。
  「カチ」とも言わない、リレーが悪いのかな〜??? ま、次の課題として残しておきます。
  まずは、スターターのチェックをします。まずは、プラグレンチを買って無かったのでので吸気口からCRC(潤滑油)
  を吹き込みます。
  次にスターターに直接12Vを入れて強制的にスターターを回して見ると・・・・・スターターは、回りピストンも動
  いてそうでした。
  取りあえずは、エンジンの固着もスターターの不良も無く安心ですね。後は、スイッチかリレーのチェックでOKかな。
  当然、タイヤはひび割れ状態で、ホイルも汚れ錆が酷い。。!

  エンジン関係
   ・エンジン・・・・クランクは、一応回る
   ・キャブ・・・・・オーバーホール済との事

  カウル類:
   ・フロントカウル・・・・割れあり・ウィンヵーレンズなし
   ・センターカウル・・・・何故か2個あり
   ・アンダーカウル・・・・取り敢えず有り
   ・サイドカウル・・・・・ま〜まとも
   ・シートカウル・・・・・綺麗でもウィンカーが折れてる
   ・タンク・・・・・・・・錆び錆びでアウトっぽい!外装も錆び有り
   ・シート・・・・・・・・破れ有り(張替えor交換)

  足回り:
   ・フロントフォーク・・・インナーチューブは要交換・シール類も同じ
   ・フロントホイル・・・・白く錆が出てる。錆び取り&塗装。タイヤ交換
   ・フロントキャリパー・・ピストンメッキ禿げのため交換(というか既にバラバラ状態)
   ・スイングアーム・・・・磨けば使える    ・リヤショック・・・・・不明(取り敢えず動く)
   ・リヤホイル・・・・・・フロントと同じ
   ・リヤキャリパー・・・・再利用可

  その他:
   ・バッテリー・・・・・・当然アウト
   ・エアクリーナー・・・・汚い!



第2章(バラシ&汚れ落し):

  ガレージに行った時に、少しづつバラして磨いてをしてます。
  ホントは、エンジンを下ろして全バラが基本ですが、中々そうは行かず、少しずつ作業を行う。
  前回、カウル類は外しておいたのでフレームの埃や汚れを落としながら拭く・・・ひたすら拭く。
  結構、錆も多いのでCRCを吹きかけながら作業を進めるが、中々進まない・・・・!
  やはり、15年も放置した汚れは直ぐには綺麗に成りません。。。。

  やっと作業開始です。(中々進みません!)
  フロントカウルのステーやメーターを外して、拭き拭き。。。ついでにステップ周りも外してスイングアームや
  エンジンの後ろ側を拭き拭き・・・・だいぶ綺麗に成った。(素手で触れる程度ですが・・・)
  スイングアームを拭いてるとチェーンスライダーが、ボロボロに成って落ちてきた。ダメだこりゃ!
  タンデムバーもボロボロなので、家に持って帰って紙やすりで一生懸命に磨く。最初は表面の凸凹を落として塗装
  しようと思ってたけど、いつの間にか地肌を出してポリッシュ仕様にしようかな・・・?(400〜600〜1000〜コン
  パウンドかな)
  それにしても手で磨くと結構大変・・・どうせ直ぐ錆びるだろうから、諦めて塗装するかな・・!(検討中)
  アルミを使ってるパーツは、錆びて白く粉を拭いてる状態だ〜。真鍮ブラシでこすって表面の錆を削り取るが、ホン
  トに凄い。
  仕方なし、ドリルに着ける真鍮ブラシを買って来た。
  早速、ピカピカに成ることをイメージし、ドリルに真鍮ブラシを取り付けて磨く・・・・・!
  何故か思ったより綺麗に成らない・・・? ドリルの回転数が低いために上手に磨けない様だ!(手の方が早い)
  やはり、充電式の安物ドリルじゃダメなのかな・・・? 穴はちゃんと開くんだけどな〜?
  エアクリーナーBOXやバッテリーBOXも外し、エンジンの埃やスイングアームの汚れも取り除く。凄く汚れて固まっ
  ている。
  電気周りも外してしまったけど、後で元に戻るのだろうか・・・?

  今回は、タペットカバーを外す。ボルトを外してのけようと思うが、ガスケットが中々外れない。
  液体ガスケットがたっぷりと塗られている。
  苦労しながらどうにか外す事が出来、ワイヤーブラシで錆と浮いた塗装を剥ぐが、中々手ごわい。
  一生懸命やってると、ズシが登場し、ブラスト処理をする事にした。

  どうにか殆どがバラされて、取り敢えずは磨いたつもり(余り綺麗には成らないが・・!)


   ブラスト後のカバー    カム    カム&バルブ


第3章(組み付け):

  日曜日にガレージに行くと、ブラスト処理後のタペットカバーが置いてある。ズシが処理してガレージに置い
  てくれたみたいだ。
  当初は黒く塗るつもりだったが、余りにも地肌が綺麗なので、クリア塗装に切り替えた。
  でも、プラグホール2番のパッキンが付いてなく、液体パッキンがたっぷりと塗られていた。
  取り敢えずそのまま組む。(これが悪夢に・・・!)
  ラジエターを外そうと、ホースバンドを緩めるが、見事に錆びててホースバンドの金具が取れてしまう始末だ。
  どうにかホースバンドを緩めて、ラジエターを外す。ラジエターホースの水は見事に腐ってた!
  ラジエターを外して作業は終わり!

  SPAでKSRのレースも有り、全然進まなかったがレースも終わり落ち着いたので作業を進めていく。
  レース明けの祭日(11/23)にカムカバーを取り付けるため接地面の液体パッキンをカッターで綺麗に除き、カバー
  を装着する。
  エキパイも外して、軽くワイヤーブラシで磨いて耐熱で塗装し取り付ける。(どうせ直ぐに錆びるだろう!)
  ついでにエンジン自体も塗装が割れてたり剥げてるので、載せたままマスキングをして塗装する。
  遠めで見れば結構綺麗に見える。(近くで見ては・・・ダメよ!)
  クーリング用のパイプを外して磨くと穴が空いてしまった。鶴チャンに溶接を頼むと新品で作り直してくれる事に。
  ガソリンタンクは、自宅に持ち帰り内部の錆び取りを「サン○ール」で行う。原液を4本そのままタンクに入れて一晩
  置く。
  その後、再度2本追加して水を入れるが、水を掛けた所から錆が取れていく。恐るべし「サ○ポール」
  水を満タンにして、しばらく放置する事にした。
  そろそろ、エンジンが掛けたいので、OHしてるキャブを組む。・・・チョークワイヤーを留める金具が無い。
  電気周りも組み上げ、後はラジエターを組めばエンジンは掛けれる状態となる。
  足回りは、フロンフォーク・ホイル前後は全てオークションで落札して交換する事にした。
  (だって、その方が早いし、手間もとらないしね!)
  フロントフォークを組んでホイルを交換し、当然フロントキャリパーも交換する。
  鶴チャンが、ラジエターの中間パイプを作り直してくれたので、早速ラジエターを取り付ける。
  プラグもCBの古い奴を着けて準備OK。
  そうそう、家でサンポー○漬けにしたタンクを見てみると結構綺麗に錆が取れてるみたい。
  水で何回も洗浄して乾燥させるが、良く見ると液に浸かって無い天井の部分に錆が残っている。
  再度、錆び取りをするつもりでまた放置中です。

  タンクが無いので、ポリのボトルから燃料をキャブに送り、セルを回す・・・キュルキュル・・・沈黙!
  何度やってもエンジンが掛かる気配が無い。プラグも火花が飛んでるから燃料系かな。
  OH済みのはずだが・・・! 仕方ないのでキャブを下ろし、再度OHする事にする。
  キャブをバラすとフロート室は綺麗だった。でも、フロートは固着して動かないし、ジェットは見事に詰まっ
  ていた。(これでは燃料は入って来ないよな〜)
  誰だ〜キャブはOH済みと言った奴は〜〜!!
  キャブクリーナーに漬けて細い針金でジェット類を綺麗にする。
  再度、取り付けてエンジンを掛けてみると、見事にエンジンが掛かった・・・良かった!
  少し回してからエンジンを止める。これで一安心です。
  チェーンを交換してると、スライダーにヒビが入ってるのを見つけたけど取り敢えずそのまま着ける。
  タンクはヤフオクで程度の良いタンクを見つけて落札した。早速取り付けて見ると、ちょっと色は違うけど見栄え
  悪く無いのでそのままでいけそう。
  後は、細かい所を仕上げて登録を行えば、堂々と公道を走る事が出来る。


   仮組み(シーとハンドル交換)


第4章(最終仕上げ&登録):

  ほぼ完成し、後は車検を受けないといけないが、大きな問題が残っている。
  なんとナンバーは有るが、車検書が無いのだ・・・・!(盗難車じゃ無いですよ。元持ち主は鶴ちゃんですから)
  ホントは、所有者が車検証の再発行をしないといけないが、忙しくて全然いけないみたい。
  ココで、ススムが車検証の再発行と廃車手続きを福岡まで行ってくれた。(友達はありがたい)

  GPzも車検を通し易い様にノーマル状態を保つ様にレストアを行なったので、問題は無いと思う。
  ただ、ナンバーが無いので試乗は行なっていないのが心配だ〜!
  車検の予約を済ませ、自賠責保険を25ヶ月取って準備完了。当日、ススムとガレージで待ち合わせて行く。
  朝、先に区役所で仮ナンバーを借りてガレージに行き、大きな仮ナンバーを着ける。
  バイクを出して暖気をするが、やたらと白煙をマフラーから吐く。
  ススムが来て、一緒に車検場に向かうが、ブレーキが全然利かない。これで車検に通るのだろうか・・?
  走り出して直ぐに、ススムが後ろから「白煙が凄い〜」と言ってる。分かってるが、どうしようも無いので・・・
  都市高速を走るが、やはり最初は飛ばせない。80Km/h位で軽く流しながら不具合が無いかを感じながら走る。

  車検場に着き、書類関係を揃えて書き込むが、何回やっても要領が悪くススムに任せてしまう。(毎度スミマセン)
  書類を提出し、ラインに向かう。
  ラインに入り、メータやブレーキは問題無く進み、ライトで「×」と成る。
  一旦ラインより出して、表でライト調整を行い再度ラインにに戻り検査するが、前が詰まってて進まない。
  ふと足元を見ると、マフラーに緑の液体が・・・・クーラントが漏れてる。
  知らない顔して、判らない様に手で拭く。(冷や汗;物ですね〜(・_・;)
  どうにかライトの検査も合格し、検査員のチェックが始まるが問題無く通ると思ったら、外で待てとの事・・
  Ninjaをラインの横に回して待ってると、音量を測定すると言ってる。。。。ノーマルなのに!
  検査員が音量測定器を探してる間、しばらく待ってると、先輩検査員が来て、「何してるの・・?」と聞かれる
  「音量検査待ちです」と答えると、Ninjaを見て「これノーマルだよね〜!」と言って、もう一人の検査員を呼んで
  来て、ノーマルは計る必要は無いと叱って、僕らは無事に合格と成った。。。。。

  事務所に戻り、書類とナンバーを貰い無事に公道を走れる様に成る。
  いつも車検に付き合ってくれるススムに感謝ですね。。。。。


   仮ナンバー    無事にナンバー取得    早速、シート・ハンドル・フェンダー交換



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